魚のリリースについて想う
コラムとしてリリースについての情報と自分の考えを記しておこうと思います。初心者の方だけでなく釣りをやりこんだ方でも情報としてお目通しいただければと思います。
初心者の方へ
釣りを始めて初めての大漁。沢山釣れるとハイになってしまうのは原始時代の本能の爆発した状態なのでしょう。それを味わって釣りに嵌まるというパターンも多いです。しかし待って!そんなに持って帰ってもあとで苦しむのはあなたです。
ワタクシの初心者時代も含めての実体験ですが
・まず気を付けなくてはいけないのはちゃんと保存して持ち帰れますか?どんなに美味しい魚でも腐らせたら食べられませんよ。
例)アシが早い(腐敗しやすい)サバ、シイラなど。
・そのお魚美味しい魚ですか?沢山釣れるからと言って美味しいとは限りませんし、美味しいと言われてるお魚がいつでも美味しいとは限りません。住んでいる場所と魚の性質にも影響されます。
例)東京湾内の居着きのスズキ、クロダイ。(水の匂いが染みついていることがあります。)
水の汚れた場所で釣れたボラ。食性により水の汚れをまともに受け止めてしまうので。(逆に遠州灘などの外洋に面した場所に生息しているボラは美味だそう。)
・釣れた魚なんでもキープするのはやめましょう。帰宅して捨てる羽目になります。
・次に料理するの大変な魚ではないですか?小骨が多い魚は捌くのと手作業を加えないと大変ですよ。
例)うなぎ、ウツボ、アナゴ。(おいしいですが捌くの大変)サッパ、コハダ(小骨多く小さくて捌くの大変)
・続いていつまでに食べ終えられますか?寝かせるなど処理ができない魚は残ると食べることが苦痛になり、廃棄する羽目になりますよ。料理にもよりますが2回食卓に乗せるくらいの分量が良いかと思います。
・スズキやヒラメ、ワラサ、イナダ、タチウオなど複数本釣れることありますがそんなに食べれられないし普通の家庭の冷蔵庫に収まりきらないかと存じますから沢山キープするのはやめた方が良いですね。
→沢山釣れて嬉しいは一過性の快楽ではないかと思うのがワタクシの意見です。
釣れてくれる魚の資源は有限。
あの広大な海を見ていると海の資源は無限大な気がしてごみを不法廃棄しても変わらない、なんて思っている人は釣り初心者からプロである漁師まで意外と多くてびっくりするのですが。
個体数が多い小魚なら自分くらいは匹数を多少多めにとってもそういうことを繰り返していると釣れる魚(魚の総数に対して釣り針にかかってくれる魚は限られた個体でさらに不確定な餌である疑似餌に食いついてくる魚はさらに少ないのです)。そうして釣れない釣り場が増えていく。まあルアーの人はリリース派が多いと思いますが。
配る人が沢山いるから沢山持ち帰っても良いのだ、という船釣りの人。船に乗る皆さんが同じことをしたら釣れてくれる魚は確実に減少すると思うのです。
ということで釣った魚はイート派でも最低限のキープで逃がした方が良いという結論なのです、将来も釣りを続けたければ。
実はルアーにアタックしてくれるお魚こそ。
釣りにおいてルアー釣りから始めでルアー釣りしかしたことのない釣り人が増えているようです。
そして餌釣りをよりイージーな釣りと捉える人がいらっしゃるようです。
甘いです(笑)
私感だけではないですが(どこかで論文を紹介してるのを見かけたことがあります)ルアーは釣れてくれる性質を持ったお魚の中のさらにルアーに乗ってくれる少数派のお魚さんがアタックしてくれるのです。(その割合はお魚さんの興奮具合や飢餓具合によって若干変化しますが)
つまり人間のスキルと言うよりルアーにアタックしてくれるお魚が残っているかどうかが大事なのです。
リリースが難しい大型魚たち
このブログに来てくださる人の半数を占めるであろう大好きな大型魚はリリースが難しい。なぜか?まず人間と魚の力の差が比較して小さいからです。元気なうちに取り込むのが難しく、引き揚げてから大事に扱えるほど軽くなく、水に上げること自体で体を痛めてしまうからです。
そして初めて大型魚を釣り上げてそうそう冷静にいられる釣り人なんていないからポーズ決めて引きずってブツ持ち写真撮って感激して…。いやキープすると決めたなら良いのですがそれでリリースは…難しいですね。
ワタクシも初心者の頃はそんなこと考えもしなくて、小型魚より大型魚の方が陸に上げても強いと思ってました。
実は大型魚もリリースした方が良いのです
生涯自己ベストとか日本記録級とか、そういう魚をリリースなんてできる人間は恐ろしく達観したベテランか法律で規定されている海外の釣りフィールドくらいだろうと。ワタクシも難しいと思います。(海外の釣りの規則(レギュレーション)は日本に比べとても進歩している地域もあります)
よくお魚の捕獲の世界では小型魚を逃がしましょうと言われます。
しかしリリースすることにあえて考慮すべきは大型化できる遺伝子と生き伸びる性質を持った大型個体なのです。ですからせめて自己ベストでないとか記録魚でなければ迅速にリリースしたほうが後々大きい魚を釣ることができる可能性を残すことになります。
まとめ
以上リリースにまつわる情報を列挙してみました。魚を釣ることと逃がすという一見矛盾したことと狩猟本能との闘い(笑)資源についてのお話でした。何かの参考になれば幸いです。