ショアGTロッド迷走記(再構成版)

釣り,釣り具

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※1 かつての無料ブログでUPしていました釣り人の竿選択の試行錯誤、現在ワタクシの所有しているMCワークスのレイジングブル106XX(RAGING BULL 106XX)の数奇な運命と現在の状況、ショアGTロッドの選択についてを記事にしてみました。よろしければお目通しなど。再構成、後半追記もしました。現行の竿のインプレというより竿選びの過程の参考になればと思います。そして決まり文句ですが記事の内容の活用は自己責任でお願いします。

※2 ちょっと思い入れも含んだ記事になってます。

※3 文中にマグナムミノーの記載リンクが多く入ってきますがこのマグナムミノーは20センチのノーマルのタイプのものです。ほかのタイプも対象魚や泳層、コンディションで使い分けすると頼れる味方になってくれます。年に何度も大量生産する品ではないのでほしいカラーがあった時は購入した方か良いでしょう。

自分にとって最適なショアGTロッドって何?

ショアビックゲーム(以後まとめてショアGT)の竿を選ぶのは難しい。

ショアGTのロッドの選択肢って、例えば青物ショアジギングロッドに比べれば市場に出回る本数は全然少ない。しかも20年前の竿が現役として話題に上ることなんてあまりないと思う。でもショアGTロッドは違う。それはファイト数が少ないことやそもそもショアGT釣り人人口が少ないことで釣り方、ファイト方法が明確に確立されてないことが根幹にあるからではないかと想像する。そして敗北の経験のインパクトがあまりに強いからだと思う。

・・・。

などとカッコつけて書きましたが、ショアGTにとり憑かれる人ってほぼ手痛い敗北を経験してる気がします。それは竿を立てることすら出来ずにのされたり、瞬殺ラインブレイクだったり、タックルを破壊されたり、寄せてきたのに根擦れでやられたり…。そんな記憶に焼き付くような敗北。そこからハイパワーな番手に至ったり、古のロッドを試してみたり、新作が出ると現物を確認するために各地のフイッシングショーに行ってみたり遠方のショップを訪問したり。

同行者1氏の場合

母島遠征でご一緒していた同行者1氏も遠征で立て続けにロッドを折りました。そして遂に推定40キロオーバーのGTにやられ、(まぁそこそこ竿を折る方かもしれませんが)信頼できるタックルが欲しい!ということでの思索が始まりました。(笑)

まあこの信頼できるタックル探しというのもショアビックゲームの楽しさだったりするし、切実だったりするのですが。他のおかっぱりのルアー釣りで大の大人が力勝負になったり押し倒されるなんて知らない人からすれば想像できませんよね。たまりませんね(笑)。

 他のルアー釣りが自分の感覚や技術のの向上、ルアーの選択や場所によってもしくは拘りやコレクション的要素、仲間への自慢意識など承認欲求?でタックルが変わったり増えていくのに対し、ショアGTは信頼性や強度、経験、ファイト方法、そして自分の体力との兼ね合いでタックルを探していくのは小気味良い気がします。※あくまでも個人的意見です(笑)。

アングラーによって最適なロッドは異なるかもしれない

これはGTロッドに限ったことではないですが最適なロッドって人によってそれぞれ違うようです。そもそも磯で釣るのと堤防で釣るのとでは全然違う。磯の形状高さによっても。ファイトスタイルもそれぞれ。好きなルアー、アクションの掛け方、そもそも筋力、体格…。

だから固い竿が良いという人もいれば、胴に乗るある意味柔らか目が良い人もいます。長さの好みもそれぞれ…。

同行者1は当初10フィートくらいの柔らか目のロッドというニュアンスでしたが(実は今にして思えば最初からミスマッチだったのかもですが手痛い敗北の記憶があるのでモワパワーを求めているフェーズなのでした。)聞いてるうちに少し張りがある竿の方がよさげな印象。

こちらも色々オススメしてみたりするも、中々現物を触ることができないのがショアGTのタックルの難しさ。僭越ながらワタクシ(当時の)国内で現行販売しているかなりのショアGTロッドは手にしたことがあるので相対的な印象を伝えたり。そのなかで彼がピンときたのがMCワークスの106XX。しかしながらこの106XX、入手が大変。スタンダードモデルがない106XXは知りうる限りほぼ店頭には並ばないので、ほぼオーダー、しかも釣具屋さんが注文権をとれて注文できても手元に届くまで早くて15ヶ月!!!

まともにやっていては来年の遠征にすら間に合わない…。

と、彼のロッド選びは迷走の様相。

運命の出会い?

そんなある日、ワタクシがいつもの釣具屋さんに竿を修理に出そうと訪れると赤白カラーのおめでたい竿が。

ん?丁度カスタムオーダーが届いたんだな…。106XXかぁ。

ボルケーノスペシャルだよ

ん??値札が着いてる…。

は?この106XX売り物やんか!

店の方に話を聞くとカスタムオーダーがキャンセルになって頼まれてこの釣具屋さんに届いたとのこと。

店てつなげてみる…。

こりゃ同行者1氏に連絡してみよう。するとLINEを見た…!

同行者1「買います!」

ワタクシ「おちつけ!」以下省略…。

かくして閉店間際のお店に駆け込み、運命の出会いを果たした同行者1と106XX。こういう出会いって確率で考えると凄いものがありますね!

それから…。

ある年の小笠原遠征にて106XXを持参した彼。

早速成果を出しました。イソマグロ26キロ!

画像はぼかしましたよ

しかし彼にとっては…。

ルアーはマグナムミノー

26キロイソマグロを釣った翌日、朝の時合いにカマスサワラの高活性に当たった西の離れ。106XXを使う同行者1、バイトを拾うも弾いてしまって乗らない事象が多発。遂にロッドを交換してしまいました。

カマスサワラのような最初のバイトで吸い込むというよりもかみついてダメージを与えるようなお魚には相性が悪いのか、フッキング率が悪いと認識した様子。さらに彼のファイトはしっかり竿を立てて曲げていなすスタイル。106XXとは相性が合わなかったようで、その後彼が106XXを使う事は無かったとのでした。

宿に帰ってしげしげとロッドを見た時の一枚。ピンボケ失礼。

おススメした立場としても…。な気分でした。

最終日。地元の釣友の案内で地磯に向かうことになった我々。そこでこの106XX、同行者1が快く貸してくれたのでワタクシも実釣で使わせてもらいました。感想としてはよく中古である8ft未満ぐらいのオフショアGTロッドと比較してそこまでガチガチの調子ではありませんでした。ストライクプロを投げてみて重量と調子がかみ合ってあり、引いてくる時のだるさがなかったのが素晴らしい。使いやすくて気に入ってしまいました。

実釣を踏まえての感想

この竿をデザインした人の記事や使用感を踏まえて、

「きっとデザインした人はルアーアクションをもさっとせずタイトに行いたく、小さい魚は釣れないで欲しいという考えで作られたんじゃないかな。」と(考え過ぎかしら(笑))思えてしまうロッドでした。それにそもそもベイトタックル用に設計されたブランクとのことですし。あまり竿を立てきってファイトする竿ではないのかもしれません。MCworksのHPには獣対獣みたいなキャッチフレーズが付いてましたがこれは男の子の購買意欲を煽る宣伝文句だったのかなと。

 その後

ここでワタクシが痛感したのが

「やはり竿は使ってみないと相性が分からないな。いくら評判が良くても竿の硬さや強さがあってもその人のファイトと合うとは限らないんだなぁ。」

因みに同行者1氏は体力を使う立ち仕事のためか行動パターンがワイルドなのか、普通の人よりは体力はあるほう。体幹もあまりブレない。下半身も強い。

かくして運命の出会いがかけがえのないものかどうかなんて後にならないと分からないのは道具も人間も変わりませんね、というオチがつきました(笑)同行者1氏はゼナックの今テスト中の竿を候補として考えてるようでそれまではダイコーの古いヒラマサ竿でしのぐようです。

まだ少し迷走というか探求の旅は続くのかもしれません。

時は流れて…。

そして同行者1氏が釣り上げたイソマグロの大物40キロオーバー。使った竿は…。借り物のゼナックのアキュラ100HHだったそう。アキュラは華奢ながらバットの耐久性がある竿のよう。

その後追記

狙っていたロッドの発売が伸びていた同行者1氏。結局アピアの新発売になったグランデージ XD 100EXを購入した模様。値段も抑え目で良いらしいです。あの留学生が記録級イソマグロを釣ったのと同じ竿です。しかし担当さんが転職し生産は終了して市場にあるものが最後とのこと。じゃあその担当さんはどんな竿作っているのかといえば、

S96XXH、この辺の番手がGT向けでしょうか?ちょっとお高いですけどね。

ワタクシもこの方がプロデュース?した竿がまかつ LUXXE ショアゴリラR 100XXHを一本所持しております。GT用というより別の目的で購入したのですが。その記事もそのうちUP出来たらよいなと思います。

さらに時は流れて

同行者1氏の中で1軍落ちしてしまい遠征に連れて行ってもらえなくなった106XX。その事も記憶の片隅に引っかかっているワタクシ。さらにのちの遠征で竿をお魚に折られたりして。

ワタクシもまたショアGTロッド選びに迷走していたのです。悩むこと数カ月、ついに彼から106XXを購入することになりました。

変な名前のポッパーと一枚

もちろんこの竿は小笠原移住にも連れていきました。地磯では地形の関係から13.5ftの竿にメインの座を奪われましたが様々な場面で活躍してくれました。

ハモニカ食い!

やっぱりイソマグロはマグナムミノーがお好きなようです(笑)。

移住後初のGT!

GTも釣れました。

ホントは50センチくらいのカスミアジ

遠近法って怖い(笑)。

釣り人の経験の積み重ねと道具への慣れと馴染みと感覚と

たまにダイペンなど

2010年代初頭に足を踏み入れたルアーを中心とした磯大物釣りの道のり。そんな中で自分の力量や感覚、疲労の過程の癖、好きなルアー、場所に対する対応、そして道具への愛着。ともに釣りに臨む道具たちはまるで戦友のようなものになりました。(その辺も記事にしてみたいと思ってます。)

ダイペンの別注ヒラマサでの一枚

釣り竿は物である以上劣化と経年劣化の法則からは逃れられないわけであり、何年も酷使されてきた道具は購入当初からすると性能は変化していくのが必定です。そんな中でもこの106XXは元々がワタクシにとってオーバースペックだったのか?そんなにやつれてないのか?いややつれ具合がちょうどよいのか?期待に応えてくれてラインナップの重要な竿となり、様々な場所へ共に旅をし、参戦してきました。

一方でメーカーでは廃盤になってしまった106XX。後継の竿はショートレングスになった模様です。短い竿ならほかにも選択肢はあるのでして…。壊れてしまったらもうこの竿は手に入らないかも…。そんな折中古釣具屋さんにて偶然見つけた106XX。名前入りの準カスタム仕様?なのになんであっさり手放したのかしら…。やはり使いにくいと思われた?

気づくとリアクションバイトしてしまいました(笑)。同じデザインで白のスレッドが銀色でした。

※中古ロッド購入は個人的には博打だと思うのでくれぐれも自己責任で。

このタイプ量産されたのかしら?

そして成果

2026年にも良い魚を連れて来てくれました。

127cm、33キロでした。

あり、キハダもマグナムミノーがお好き?

固いキハダの口にもがっちりとしたバッドがパワーロス少なく伝達してくれてがっちりとフックアップして106XXの面目躍如といったところです。ちなみに

遠近法って怖い

写真の撮る位置が変わるとこんな感じになります(笑)。こうみると106XXもさすがに白い部分が少し黄色みを帯びてきちゃってますね。

思えば長い旅をしてきました。

まとめ ワタクシがショアGTロッドに求める条件とは

長文になりましたがここでまとめ。

この竿は2人の釣り人の手を渡り歩いてきたわけですがかたや早めに手放し、かたや長年の相棒となったわけです。

好みもありますが狙う魚と使い道と使い方、そして使う場所、シチュエーションで決まっていくのでしょう。

まとめてみます

狙う魚としては…

GTですね。それ以外が多いですが(笑)。同行者1氏の事象のように狙う魚によっては弾く事象が発生するのも事実です。

使い道としては…

マグナムミノーやポッパーがメイン。ダイビングペンシルも使いますが大きめなもの。小さいルアーだとアクションに対する追随性が悪くミスアクションをしてしまいます。なんでも一本の竿でこなそうとは考えず臨機応変で選択するのがワタクシの考えです。

いまとなっては品薄なポッパー

使い方としては…

ルアーの引き抵抗に負けずにダルくならずに巻いてくる、ときには強いポップや細かいアクションをパワーロスを最小限に抑えて釣り続けられること。

ファイトに関しては…

ある程度のベントカーブの頂点からの長さがあること。バットが残ること。(これはショアGTロッドに限りませんが)

20キロくらいのイソマグロを寄せてくる

参考までのベントカーブです。なかなか固い竿ですよね。こういう時どう考えるかなのですが少ししか曲がらないような古の竿は別として実は曲がるということだけでなくベントカーブの手前側の特性がファイトにはとても大事と考えております。さらにガイドによるライン抵抗とドラグ値の調整、ドラグ自体の整備。これは柔軟に考えないと押し倒されたりのされたりします。このバッドの強さというのが実は重要で自分が非力だからと弱めの竿を選ぶと記録級とやり取りする時にどえらい苦労をします。力が逃げてしまって魚を浮かせきれないのです。

強さ…

強さに関しては基準が各社よくわからないのでとりあえず最大ドラグ値を参考にするしかないですが手に取ってみないと何とも言えないところですね。この106XXは最大ドラグ13kgと記述がありました。破断重量とはよくわからないのですが。

使う場所…

そこまで足場の高い場所を想定していません。水面から3~5メートルくらいまでしょうか。バックも普通に取れる一般的な磯場を想定しています。

軽さ…

結構ここを重点項目に持ってくる方が多いのですが大型リール(シマノで言うところの18000番(マンパチ)くらい)を使用するショア大物ルアーに関してはそこは重視してもどうしようもないと思っています。あと軽いルアーの竿の取り回しとは別に考えた方が疲れなくて良いかと思います。もちろん軽い方が良いですけどね、それよりも性能と特性、バランスですね。

気になることだと思います…

まずロッドの前にGTを釣りに行くのであれば普通の人は鍛えなくてはなりません。肩を痛めてしまいます。また投げ方もシーバス釣りのような投げ方では厳しいです。そのあたりも考慮し、そのうえで投げる練習をしてみてください。やはり軽いルアー向きの竿ではありません。100gくらいからの竿だと思います。ただし個人的な意見としましては筋肉ムキムキじゃないと使っちゃいけない竿だとは思っていません。

終わりに

ここまで読んでくださった方感謝です。もう廃盤となったロッドですのでインプレにはならないかもしれませんがショアGTとか南方遠征の道具選びの一助になれば幸いです。宣伝文句だけではなくご自身の好きなルアー、体力、釣り場の状態をよく加味して選ぶのが肝心だというオチになりました。

釣り,釣り具

Posted by Kamaji