【高くないとだめ?】タモ、タモの柄、ギャフ、ギャフの柄【どんなのが良い?どうやって使うの?打ち方は?】2023年5月更新!!
大物釣りにはギャフが必要みたいだけど大手メーカーに扱いないし使い方もよくわからない!
[/word_balloon]小物釣りを卒業してちょっと大物釣りたいけど玉網って必要なのかな?
[/word_balloon]慣れないと取り込みって難しいですよね
[/word_balloon]タモ、ギャフ、タモの柄とギャフの柄ってどれがいいのかよくわからないものかもしれません。そこでタモ、ギャフに関して記述してみようと思います。また使い方のワタクシなりのポイントも列記しようと思います。
私のタモギャフ遍歴
そんな訳でまずは私の「柄」遍歴から。タモの柄を最初に必要だと思ったのは鯉釣りの時。子供の頃初めて対峙した大物が鯉でした。そして折れたり改良したりを繰り返していきました。昔はネジの規格が2種類あったりしたのです。(今でもありますがメインは大きいものになっています)そして試行錯誤の日々が始まるのです。(これはこれで釣りの楽しみでもありますが)
今まで買った柄の数々。長めの柄が欲しくて試しに大手メーカーの高級タモの柄も買ってみたりしましたがあっさり折れました。使用用途が違がったのです。高級な磯用タモの柄っていわゆる磯上物師の方々が片手で使用することを前提により軽く(=薄く)作られており、上級者が使う前提なので操作をミスればあっさり折れてしまいます。
初めて小笠原の沖磯に渡った時、持参したのは近所にあった釣具屋さんで購入したproxさんの4.3メートルのシーバス向けのタモの柄+後述するつり吉さんでセール特価で買ったフライングギャフ。
在りし日の赤いギャフ。まともなサイズのGTを掛けたのはこれ。その時殉職。
殉職させてくれた憎いやつ(笑)
時は流れ、技術とパーツを手に入れ復活。40センチ短くなったけど。安い割にハリがあっては使える柄です。このハリ具合がある方がギャフでは使いやすいです。
新品で手に入るPROXさんの当時国内最長の柄9mのも試してみました(今はさらに長い物もあるようです)。離島の高堤防で使うことを前提に買いましたが折れてしまいました。長いとどうしても仕舞寸法から薄いシャフトにならざるを得ないようで使い手のミスを許してくれません。その後パーツを釣具屋さんでメーカーオーダーして復活しましたが使い方はより慎重ならないと。
相方がいるのなら良いのですが一人だと長すぎると扱いが大変です。高所であれば落としタモ、落としギャフなど別の手を考えるのがより確実な選択肢かと思います。
タモアミの柄は安いとダメなの?
そんなことはありません。↑は大物を仕留めた時貢献した一品です。使い方を気を付けてなんとか20キロオーバーでも引き上げることができました。
タモは使い方特に引き上げ方が大事です。
現在のタモ使い分け
ということで私自身タモの柄は何種類かもっており使い分けています。
タモの柄としてはシーバス、エギング、ライトショアジギング用にtailwalkさんのCATCH BAR 600(この製品は廃盤になり現行はCACHBAR改となっています)こちらは仕舞寸法が手ごろながら適度にハリがあってたも網の操作がしやすいです。堤防用に前述の青のタモの柄を使用しております。身に着けて歩き回る釣りでなければそこまで仕舞寸法が短くなくてもよいかと思いますが汎用性を考えると仕舞寸法が短めの方が良いのかもしれません。割高になりますが。
ではタモ、タモの柄のおすすめ選択
タモの柄の長さは?
私の用に様々な釣りに行く方だと長さは結局のところ6mくらいのものが良いです。海釣り公園のような場所だと足場が高めのところもありますので汎用性からこの長さをお勧めします。また水面に近い釣り場だけ行くなら短くても良いでしょう。かなり製品差がある商品ですので何もつけていない状態で伸ばして確認しましょう。水平にして先端が20センチ以内のたわみ具合がワタクシの好みです。
(※使用時、取り込んだ状態で水平状態に起こしてしまうとどんな良い製品も破損の恐れがありますので注意)←しつこく言いますので覚えておいてください(笑)
タモの枠(フレーム)
ここではアジング用の小型のたも網は除外してお話します。気を付けなくてはいけないのは遠慮して小さいものを選ばないことです。初めての一本で丸型なら直径50センチくらいの物を選ばれると良いかと思います。小さいものは取り込みが難しくなります。またシーバス用のナス型のものはより取り込みがしやすいかと思います。一応錆に強い素材かと思いますが使用後は水洗いをお忘れなく。
最近購入したネットです。
離島遠征用に買った大型ネットです。ちょっと重いです。内地の釣りにはここまで強くなくて大丈夫です(笑)
ネット部分は?
タモのネット部分はお好みで、と言いたいところです安価なセットにある平素の状態で網が細く収縮しているものは取り込みの際トラブルになりがちです。リリース前提であればラバータイプも良いかと思いますがサイズ、枠の形状をよく確認して購入を。そしてセットしたら網の部分を一度拡げましょう。
ジョイント、アダプター(フレックスアーム)
たも網において一か所で行う釣りには必要ありませんが、歩き回って探る(ランガンスタイル)にはこのアダプターを使うと携帯性が上がります。これは色々なメーカーから出ていますが柄先の重量軽減を考えるのなら強化プラスチックの物でもよいかと思います。
私は昌栄さんフレックスアーム Ver.Ⅱ ロックタイプを愛用しております。ポイントは可動部の軸が構造的にぶれないようになっていること。お勧めです。
ギャフ
ギャフの柄の選び方
ギャフの柄タモの柄を買う時も一度伸ばして水平状態でのたわみ具合を確認しましょう。ギャフに使うものであれば何も装着しないで水平状態で柄の先のたわみが10cm以内ものが良いかと思います。特ににギャフの柄で使うものにはよりハリがあるもののほうが操作しやすいです。長さは専用品でなければ4m以内のものが良いかと思います。
また柄の長さなのですが行く釣り場でなるべく短いものを選択すると操作性が上がります。その際には波うねりに気を付けて。
ギャフの柄は?
ワタクシは現在ギャフの柄には前述のproxさんの赤の柄か、釣り事業から撤退してしまったダイコーさんのrandingshaft390、ダイワさんのスーパーギャフを使用しています。
現行販売品であればAPIAさんのLS450XDやゼナックさん(ゼナックさんのCapture 20f zoomは2021年3月で廃盤になりました)、リップルフイッシャーさんのランディングシャフトなどは現物を見たかぎりギャフの柄として使い勝手がよさそうです。ただお高いのでお財布とご相談になるかと思います。
低めの磯であればスーパーギャフ。単独行でも第一選択です。強さがポイント。重さはありますが片手でも操作しやすいのがウリ。島の磯師たちはこの伸ばして1.8メートルちょいくらいのを使う人が多いです。強くて安いからです。あと結構ギャフを波にさらわれる事案あったりしますので高額なものに手が伸びにくいのもあります。
この スーパーギャフ 、シャフトアルミで強いので、こんなことにも使えちゃいます。(本来の使い方ではないので自己責任でお願いします)。末端のグリップが使い込んでいると外れることがありますので要注意です。
ギャフ試行錯誤
ギャフ各種。それぞれに試行錯誤がありました。こういう持参する道具に理想を求めて思案し探すのも釣りの楽しみ。扱いは優しくないですが、道具って大事にすると応えてくれると思うのは甘い発想でしょうか。
10キロオーバーの魚をギャフ掛けするのであれば上記の写真のうち右二つと一番左のものは若干線が細く曲がってしまう恐れがあります。逆に普通のタモの柄につけて中くらいの青物(10キロ程度)に使用するには先端重量が軽くて操作しやすい利点もあります。
じゃあどのギャフがいいの?
と聞かれれば大物に対応実績があり一番入手しやすいのはジャンボギャフ。すべてのギャフに言えることですが必ず使用前に針先を確認し場合によっては研いでから使うのが良いかと思います。私のお気に入りは服部商会さんのダブルギャフ。一人で使う際シングルはギャフ先が安定しなくて浅く刺さりがちになる傾向があるからです。本来は落としギャフです。
さらにフライングギャフ(柄とギャフが分離するものタイプのギャフ)は大物を狙うのであれば良い選択肢です。もともとフライングギャフとして作られているものもありますし、ナカジマさんのパワーアダプターⅡによるフライングギャフ化も良案です。またフライングギャフでなくてもギャフの部分にロープをつなげておくと柄が折れた際に保険になります。
そして道具が揃って予算に余裕があればギャフを色々探してみるのも楽しいかと思います。西の方のメーカーさんには面白いギャフや美しいギャフかっこいいギャフが色々あります。ただ対応サイズには気を付けないと高額商品でも曲がってしうこともありますので要注意です。
またルアー用品に拘らず磯や船の大物釣り師たちの製品を探してみるのも良いかと思います。ちなみに私の初めてのギャフは特価で売っていたメーカー不明の磯大物用一体型フライングギャフでした。
ギャフについてのポイントが針先が外側に開いていること。先端部の開いていないギャフもありますが刺す部位のコントロールを付けやすくなっており口にかける際に口腔内に差し込みやすくなっています。現行の販売されているギャフは大半が開いておりますが。
ワタクシの場合(単独行の時)
ワタクシは単独行の際にはこのスーパーギャフに服部商会さんのダブルギャフを装着しています。(ワタクシのものは旧型)付属のギャフは少し細いので大物相手には少し心もとないのとダブルギャフは刃先が安定して刺しやすいのです。
フライングギャフのロープは?
ワタクシの場合で言えばフライングギャフに用いるロープは何本かあってキャンプ用の伸びが少なくて摩擦に強いものを使っています。ここで気を付けなくてはいけないのが30キロ後半以上の大物の場合です。やはり太目(直径10mmくらい)の方が引き上げ時にはやりやすいです。手持ちのロープだとこれでしょうか。
また最近水に浮くスローバックのついた救助用のロープもよさそうですね。ギャフ掛けだけでなく、いざというときも使えそうです。
こういうのもあるんですね。買うなら10mm×10Mの方ですね。ギャフは別売りだそうです。
ちなみにアオリイカ用は?
専門外ですがアオリイカ用には玉網よりイカギャフの方が操作性が良く失敗が少ないとのことでした。(島の先輩談)アオリイカをタモ網で掬うのは機動性?目が良い?からなのか失敗しやすいとのことで、狙うのは体の中心とのことでした。
たも網の使い方
玉網、ラインデングネットの使い方って結構難しいかもしれませんね。改めて取り込みの手順を整理してみたいと思います。ひとりで取り込みをする場合を想定して列記していみたいと思います。
手順(ワタクシの場合です)
1.魚を寄せてきたらまず針、ルアーの掛かり具合を確認し、水面に顔(えらの部分まで)を出させます。その状態をキープしても良いですが何度が繰り返すぐらいにして軽く動きが鈍るくらいにします。しっかりかかっていなければ慎重にやり取りします。
2.魚が竿の誘導でなんとか導けるレベルになったら初めてたも網を振り出します。
3.ネットの部分を3/4くらい沈めます。また水の抵抗を利用してネットの部分を広げておきます
4.魚を頭から誘導します。
5.魚体がネットに1/3以上入ったらラインを緩めます。すると魚は前方に泳ぎ、網の奥まで泳いていきます。
6.そこでタモの柄を少し上げ、網の奥に掬い上げた状態にします。このとき救い上げた状態になれば無理にネット部分を水に出さなくても魚は逃げることができません。(ラバーネットはすこし要注意ですが)
7.そうしたらリールをフリーにします。荒れた場所であればそのままでもよいですし、落ち着いた場所なら竿を地面に置いてもよいかもしれません。
8.あとは垂直に網を引き揚げましょう。お疲れさまでした。
(ワタクシの場合ですので参考程度に。最初はうまくやるのが難しいですので慣れるしかないかと)
要点を繰り返し
掛けた魚を取り込む場面での気を付けることは魚を余計に暴れさせないことです。そのためにもたも網は追い掛け回すのではなく魚を誘導するために一定の場所で待機ような使い方をするほうが良いかと思います。
魚の向きは頭からでラインでたも網の方へ魚を誘導していく感じです。前述のとおりたも網の網の部分はあらかじめ広げておきましょう。ネットに入ったら垂直に引き上げるのが絶対です。そうしないと柄が折れる可能性大です。
あと一番初歩的ですがそれなりの魚を釣りにタモを持参したのですからあらかじめ組んでおくことが大事です。恥ずかしいことではありませんし、釣り道具の順番として一番最初にタモを組み立て、一番最後にタモを片付けるようにすると様々なトラブルに対応できます。急に帽子やビニール袋などを落としても対応できるでしょう。
あとよくルアーマンにあるのですがそれなりの魚を釣りに来たのに取り込み用具を持ってこないのはマナー違反です。滅多に釣れないと持っていかない方もいるかもしれませんがちゃんと自分のネットを持参しましょう。
ギャフの掛け方使い方
事前にチェック
その前にギャフを使うか否かはその釣り人のポリシーによって違うところですので事前に話し合っておきましょう。またリリース派でギャフを使うと死んでしまうとか血が出てサメに食べられやすいとかいう人もいますがそれは刺す場所とファイト時間、取り込み時間、水揚げしてからの対応によるものの方が影響が大な印象を持っております。もちろん刺さない方がよいのですが、リリースについてはまた別枠で語ろうと思います。
また大物釣りならどの場所で取り込むかは釣りを始める前にシュミレーションしておきましょう。特に単独行で大物釣りをするならばどこに寄せ、どこで取り込むのか考えておかないとどうしようもなくなってしまうことがあります。
狙う場所
誘導や刺す前の考えはたも網の時と一緒です。で、どこを狙うかですが大まかにいえば魚の上半身を狙うべきです。下半身?に刺すと頭が水に入った場合泳ぎだすことがあります。頭を水面から出すと魚は泳ぐことができなくなります。
で、ワタクシのいつも狙う場所は、
この丸の部分です。食べるにしろリリースするにしろ生命維持にかかわる臓器(食べるときは肝臓を傷つけたくないのです)がなく頭蓋骨を傷つけず呼吸系統である鰓も傷めず引き揚げやすい場所です。そして刺すというかギャフ先を身に当ててから手前に引くように刺しきるのがポイントです。フトコロまで刺さらないとギャフが曲がることがあります。
また片手で保持できるギャフならリーダーを取りつつギャフ掛けするのも良いでしょう。口掛け用の小型ギャフを使っているなら口に掛けることを狙っても良いと思います。くれぐれもギャフ先でリーダーを切ってしまわないようにご注意ください。
引き上げは垂直に行うのはタモの時と同様です。複数名での取り込みの場合、釣り人は安全な場所に水揚げするまでラインフリーにしてタックルは手に持っておきましょう。身切れで魚を落とすことはたまにありますので油断しないようにしっましょう。
こんな風に口に刺すことを理想にするかと思いますがそれは初心者が短時間で長い柄を使ったギャフワークではほぼ不可能です。そんなことをしている合間にどんどん時間は過ぎていきます。リリース目的であれば時間をかけるのはマイナスです。より短めのギャフを選択し足場の低いところでのみ釣りをするよう考える方が良いかと思います。
一人でギャフ掛けする時は
磯であればあらかじめ手ごろな割れ目に目星をつけて置き、そこにはめ込むように誘導してからタックルを置き、ラインを手繰り刺します。タックルに傷はつきますが大物釣りってそういうものかもしれません。一人でギャフを使用しないと取り込めない場所で大物釣りをするというのは元来とても厳しいことなのですな。
また釣り場環境が良くてリーダーに余裕があればギャフを使わず、リーダーをとって波に合わせてずり上げるのも良いかと思います。
注意事項としては基本的なことですが
- ギャフがちゃんとねじで固定できていますか。
- 柄がちゃんと伸ばしてありますか。刺したらギャフが回ってしまうのはよくある失敗です。かといって固着するほど強くする必要はありません。
- 長い柄なら一人で釣る時はあらかじめギャフを伸ばしておくのもよいでしょう。
- フライングギャフを使うときはロープも柄の長さでまとめて握って操作すること。そうしないと刺さりきる前に分離して掛かりが浅くなります。
- 複数人での釣行なら複数本ギャフは用意しましょう。ギャフを海に流してしまうことはよくあることですし、こういうこともありえます。↓
終わりに
タモ、ギャフの購入、使用の参考にしていただければ幸いです。大物釣りを締めくくる大事な道具。是非信頼できる相棒を見つけてください。あと大事なこと。タモ入れギャフ掛けを手伝ってくださった方には最大の感謝を。うまくできないからと言って怒鳴るのは論外です。
この記事に出てきた釣り具
永遠の定番。ローカル御用達。
お世話になっております。これは新型、ワタクシのは旧型。
落としギャフとしての使用も考慮するならセット物を購入した方が経済的かと思います。
現行で高い足場で複数釣行ならこちらが使い勝手が良いかと。遠征メンバーでお金を出しあって買うのも良い手ですね。
買うとしたらLの3PCの方ですね。エクステンションバーも別売りであるそうです。
丈夫さはぴか一。針先は必ず研いでから使用を。
ちゃんと刺せば15キロ程度の魚は大丈夫です。スーパーギャフのセットギャフはこちらです。
プレート構造がありがたい。
お世話になっております。高品質と丈夫さのタモの柄の一例として。
フライングギャフにできる素敵なアダプター。少し先端が重くなるのが課題。
良いコンセプトはコピーされる。レッドの方が高め?単独行動で中型青物くらいまで?ギャフとのセット物もあり。
最近購入したネット。丸形じゃないタイプの方が縦の幅を多くとれるので余裕ができますね。折り畳みなのも良いですね。関節?がありますので若干のぶれはありますし、持ち運びに余裕があるならワンピースの方が強度はありますね。シーバスから小型青物用ネットに関しては良い製品が沢山あるかと思いますのでご自身で探してみるのも一興です。
追記です
先日とある場所(高所)対策で購入したランディングシャフトの事を記事にしてみました。よろしければご一読を。あなたの目指す釣り場に合うかもしれません。
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