【偶然 必然】2018年6月15.16日 伊豆大島釣行【ハマフエフキ クエ】追記あり

2021-12-30釣り遠征記

1時56分

 

同行者1にLINE。魚の種類の同定と報告。まあ寝てるから朝見るかなと思いきや即返信あり。クエと同定するも「まさか」といわれる。(笑)

確かにまさかだよね。同行者1は根魚好きで夏はずっとモロコを狙っており今年もモロコを狙うと言っているのだ。鮮度保持を強く勧められ恒例の事情聴取。夜が明けたら忙しくなるし交渉事の多い時間になる。そして

3時前

竿は車に仕舞って仮眠。餌のサバも釣れなくなったし。

4時半過ぎ  

周りのわさわさとした音に目がさめる。昨日ショゴ兄さん(50センチくらいのカンパチの若魚、ワタクシの造語)が釣れた情報が回ったのか、そもそも日曜日だからか。
まずい、鉄火場直下にモロコとタマンとバケツにタカベをぶら下げている。引き上げねば。しかしこんがらがって上がらない。周りの人が手伝ってくれた。魚のサイズに驚かれる。堤防の横に移動し、モロコはレンタカー付属の箱に海水張って生かしておく。タマンは体力回復したのか少し元気。リリースすることとした。良型のタマンだけど生きているなら(食べ切れないし)逃してやろう。最初腹に空気が入っているのか浮いていたがその内泳いで消えていった。しかしあんなサイズのタマンがいるとはなぁ。伊豆大島侮り難し!

5時過ぎ

昨日のショゴを釣ったおじさま、ルアーの青年グループ(いずれも旅行者)が出動。言葉を交わす。ワタクシの釣果報告にびっくり。

5時半

桟橋先頭はいよいよ鉄火場に。ワタクシは少しズレたところで青物狙い。そう青物狙いに伊豆大島に来たのだ。しかし明るくなって見えてきた水面下にはマッタリとしたタカベの群れ。と、隣で釣っていた地元民、シンキングペンシルでなにかを掛ける。ショゴかな?と寄せてきてバラす。ラインブレイクでした。毎日と同じくらい使ってるだろうからラインがへたってたのかな?ワタクシも改めて気をつけねば。と、心に刻む。遠征ならなおさらだ。1人地元民ルアーからカゴ釣りへ。見るとルアータックルはアキュラ100HHにソルティガ6000。ガチ勢だ。聞くとマグロ狙いで揃えたとのこと。ハッとする。やはり伊豆大島といえばショアマグロだ。確率はかなり低いだろうけど、現実的な夢がある。

灯台
遠くに利島

6時前

同行者1からLINE入る。まだ測ってないって!その後スイーツマンと大島在住高校生に報告のリツイート。祝福のレスポンスを頂く。というかお二人のススメや情報がなければ伊豆大島まで来ていなかったかも知れないから、感謝、そして運命を感じてしまう。

7時過ぎ

朝食。からのタカベ狙い、 で、釣れたカマスっ子を泳がせ。なんかこないかな?結局スカ。

8時40分

道具を片付けつつタカベを釣り続けていた地元のおじいさん釣り人と話す。昔はクエ狙いだったりとか、タカベの釣り方とか。ワタクシのさびきは問題ないとのこと。あと陸からのマグロの話とか。

9時すぎ 闘いの始まり

行動開始!まずは丸市釣漁具店へ。やはり判定はクエ。たまに釣れることはあるというが最近はほとんどなかったとのこと。測定をお願いするもそんな測りはなく、長さのみ測定。来たお客さん驚く。

計測

知り合いの魚屋さんやらお寿司屋さんに問い合わせてくれるも買い取りは難しいとのこと。単価で考えてでかいもんね。しょうがない。しかしお店ではクエ見ても( ´_ゝ`)フーンといった感じのおばさま。でも色々問い合わせてくれた。感謝。後日その釣具屋さんのサイトに掲載されました。

一応伊豆大島での初歩的目標達成。しかし明確にはマグロ釣って掲載されたい!あと持ち帰るのには困難があるので買い取ってくれる所ないか問い合わせしてくれた。いずれもなし。というか一般の小売が島内でこのサイズの魚をうりさばくのは無理だ。仕方ない、まずは先ほど教えてもらったとあるスーパーへ持っていこう。・・・。

8時40分

お店の人出勤。声かけると「うーんうちじゃ期待に沿えないから●●漁協に持っていくといいよ。うん。それがいい。がんばれ!」・・・?頑張れ?

9時

●●漁協へ。声をかけると「島外の人の魚の現金買取はしていないんだよ。××漁協ならもしかして…。」いやそこまで移動してる時間はない。発送の時間が必要になるかもしれない。「そうしたら発泡スチロールを売っていただけませんか?」と頼んでみる。命をいただいたので大切にしなくては。「そうしたら・・・。」とマグロ用のものを用意してくれた。ここで重量測定。改めて種類の確認をして頂く。「クエだねえ。うわ〜。持って行く所持っていけばいい値段つくよ!」

計量
もちろんコンテナ分は引いてます。


そして梱包。特別氷と梱包テクを駆使して常温便にて翌日着を見越して送る作戦なのだ!

梱包

ここで魚の買取や漁師さんがいかに大切に魚を扱って市場に送っているか、さらに名産地の漁師たちの魚管理について教えてくれた。それを釣り人が金額だけ聞いて同じ金額を求めるなんてまことにモノを知らなさすぎる。われらは魚の扱いがまだまだ甘い。というか漁師さんぐらいの扱いはおかっぱりの釣り人には困難だな。


漁協職員さんはとても丁寧に梱包してくれた。発泡と氷、梱包代を支払う。しかしいくら気前の良い職員さんでも漁協が水揚げ時間であればここまではしてもらえないだろう。タイミングが良かったのだ。当日の配送時間リミットを聞き、礼をして発送に向かう。

9時40分

発送にヤマト運輸向かう。クールは無理なので普通発送でと申し込む。しかし大きさ制限にひっかかる。そして郵便局。なんとここでも制限にひっかかってしまった。漁協にとんぼ返りして漁協職員さんに対策をしていただく。ヤマト便同様郵便局も荷物制限が変わったのだ。三辺が170cm以内重さが30キロ以内である。完全な丸では無理なので内臓を抜く。〆方の確認、極力肉を傷つけない方法で取り出す方法を教えてくれた。

クエ
ワタ抜いて、17キロ。

肝臓、胃などは手荷物にて持ち帰り。しっかり計測しトータル29.75キロ、167センチにまとめていただいた。なるべくバラさずに持ち帰った方が良いと力説された。これは同行者1もスイーツマンも同様の意見でした。
さあどうだ!と郵便局に向かう。元町の郵便局にて無事発送できました。時間もセーフ。(確か12時に出せなくては配送は翌々日だったはず、詳細は別途調べてくださいませ)

12時

ほっ。そして気が付けば島は快晴。もう今回の釣りは満足であるし、昼の堤防はまったりしている。

軽バン
今回の相棒。

やっと釣り道具を片付け、パッキング。御神火温泉へ。汗を落とし、無事発送できたと報告してそして岡田港へ。まずは飯。

定食

そして行ったことのなかった泉津の切通しへ。

切通し

思ったより小ぶりだな。さて車を返しに行こう。
ちなみに伊豆大島の日曜営業のガソリンスタンドワタクシの知りうる限り1件であるので要注意である。
レンタカーを返す。改めて感謝の言葉を述べる。ここも運命の分かれ道だったのだ。ジェット船がつく本日の港元町港まで送ってもらう。

14時ごろ埠頭着。その埠頭にて昨日の青年たちと話す。すると利島方面からジェット船がついにやって来た。14時半乗船

ジェット船

14時40分 出航。帰路に就いた。

発砲スチロール


翌日、魚届く。氷、魚体とも完璧な状態をキープである。

氷

igloo(イグルー)にて保管。手すりが付いているのが最大のポイント一人でも車に積み込めるのです。かなり検討して買いました。

水曜日

とある魚屋さんにて。

魚屋

とある同行者1に仕事として捌きを依頼。クエは鱗を引くのが大変。ちなみに雌でした。

そしてついに。

刺身

この手前のお刺身はヒラマサです。o氏よりおすそすわけしたらもらったのです。ヒラマサは青物三種の中で1番好みのお刺身かもしれません!

なべ

クエ、今まで食べた白身魚で1番美味い、とくに鍋がかなり美味。こんなに美味いとは!こりゃ高額になるわけだと納得。同行者1におすそ分け→感想絶賛、姉、O氏、あとは職場の魚好きの有志へ。やはり魚好きに食べてもらいたい。こうして自分の釣った大魚を分けて喜んでもらえることこそ釣り師としての誉れであります。この感覚は人類の歴史における釣り人としての根源的な喜びなのではないでしょうか。

まとめとして

ワタクシの釣り人生においておかっぱりからこのサイズのクエが釣れるなんて2度とあるかどうか。ファイトに関しては浮かせるまではイメージ通りな対応だった。しかし取り込みが厳しかった。また色々な事態になって濃厚な釣行となった。一応それなりの魚と戦えたと思う。これで資格(小笠原沖磯で巨魚と戦う資格のこと)は得ることが出来たでしょうか?2018年は今までと違う釣行が多い。
※この時は小笠原遠征を控えていたのです。

考察

過去に伊豆大島や利島にはクエの釣果は結構あったようです。しかも継続的に狙っているベテランもいる様子。そういうベテランさんが餌を打ち込んで作ったポイントはマナーとして入ってはいけません。
夏の伊豆半島周りでは比較的浅瀬に入ってくるクエを船から専門的に狙う乗合船もあるそう。今回釣りをした堤防はクエが居つくには障害物が小さく思われ、産卵前の荒食いで餌を探して偶然回遊してきたものに当たったのではないかと思われます。事実あの場所では釣果は聞こえてきません。しかし岡田港ではクエの釣果あったようです。ちゃんと装備して臨むのは素晴らしいですね。

ともかく、たくさんいる魚ではないですしパターンなんて言えませんが、離島には夢があることだけはお伝えしたい!と思います。

おまけ

当時帰宅後すぐ記した覚書。

的外れもあるかもしれませんが(笑)
・テンションと根に噛んでる時のイメージを明確にする。ペンチで挟むと何故切れるのか。鋭さ+力が集中するからだ。

・竿の強度、糸の強さ、リールのドラグ、全て自分で把握してファイトする。糸は良い状態で使うこと。こまめに交換しないと!
・改めてベテラン達がヨリモドシを使う意味。捩れてしまうとによる糸の強度低下。餌が自然な状態で泳ぐことのやわらかいバイトリーダー+フロロシステム。フロロは偶然だがうまく嵌まったなぁ。

・テンションのかけ具合、引っ張り合いっこ、魚を過剰に追い込まずしっかり体力を削る。必要以上に怒らせない、怖がらせない。興奮させない。リリースはどうかはわからないが変な状態でブレイクするなら釣り上げたほうが生存率は上がるのではないか?

・ネムリバリの合わせのイメージ。振り向かせらてずれて引っかかる。ちゃんと懐まで掛かれば細くても針は折れない。ちゃんとフッキングさせることが前提状態だ。

・巨鯖を生かして泳がせるには釣れたやつをすぐ掛けて流す。オカッパリ装備でのキープ、ストックは困難でした。

・根に当たる角度、引っ張りだす角度を考えて引く。強くきつく擦れるから切れるのだ

・繋がっていれば相手に影響を与えられる。繋がっていれば取れる。

・人間も興奮してはダメ。思い入れが強すぎるのは現場ではマイナス。

・当たり前だが長く走らせると魚は疲れる。Monster impactにかかったタマン70センチ以上の個体はロッドを竿掛けにして放置していたがラインをスプールをほぼ全部出しており自滅した感じ。もちろん磯で300m出しっ放しにしたら岩に噛んでしまうかもだが、魚はへばるのだ。長いラインを出せばその抵抗は凄いだろう。もちろん魚の筋組織の構成によっても耐久性は異なるが。

漁協にて。

釣った魚を地元の漁協で買い取っては難しいと思った方が良い。寿司屋や魚屋なら出来るかも?そもそも釣った魚は傷だらけ、状態悪い。漁師さんたちは魚の見た目状態、鮮度にすざまじく気をつけている。だから釣った魚を普通の価格で買ってもらうのは無理と心得た方が良い。

離島の友

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釣り遠征記

Posted by Kamaji