2020年7月5日 母島沖磯釣行 サワラ根
今日は待ちに待った沖磯の日。色々あって滞在中はもう無理だと諦めていたのだがひょんなことからTwitterで知り合ったルアーマンのIくんのお誘いで沖磯に乗ることになった。
※釣行記を読む前にご一読願います。https://remember-fish.blog/hahajima-rock-fishing-report-attention/
さて、今日の潮である。
今日の時合は潮止まり前後と見た。上陸直後も要注意。
海徳丸にて。のんびり出船である。
四本岩の内側を抜け北へ向かう。島民だけだとあまり通らないルート。観光さん(遠征釣り人も観光さんである)であるのIくんへのサービスかな?
Iくんは「うわーっ」という感嘆の顔をして見ている。何度見ても海から見るこの島は美しい。「写真を撮って欲しい」というので撮ってあげた。
走ること20分ぐらいだろうか、凪の海原にちょこんと出ている独立礁のサワラ根。思わず声が出てしまう。母島に来る磯師憧れの磯。まさにセンターステージ。去年の秋以来だ。何度も乗っているのに「うひょ~!」と奇声が出てしまう。
近づいてゆく。載せてくれそうだ。潮は澄んでおり速い流れ。
まずはIくんから投げてもらう。しかし音沙汰なし。ワタクシも別注ヒラマサ220fからマグナムミノー200のフローティングにローテで投げていくとキハダがバイトしてきた!しかし乗らず。そして続かない。雰囲気は良いのだが。のち2人して色々やるも出ず。磯際にササヨはふらふらと見えるしチビカッポレ見える。ここでメアジを刻んでチャミング、そしてデットベイトを磯際で流すと何かが深いところで沈めたメアジに緑色の影が反応。何度か繰り返していると食った。GTっぽい?しかしすぐ根がみ。ラインの向こうから魚の気配消える。岩化した。ラインカットせざるを得なかった。この間Iくん気付かず。そこまでの磯経験ではないかな。
気分を変えて裏に行き際流しをしてみる。
エサにてアカマス。しかし良いツッコミにやや反応が遅れる。磯体力落ちている?仕事の疲れ?気持ちの問題?暑さ?
のちカッポレを釣ろうとライト目のタックルを使うとまずカマスサワラがヒット。さっさとよせると浮かせ切ったところでフックアウト。ルアーはロックジャークの速めのリトリーブ。マグナムミノー200のフローティングではなかなか出なかったくせに。というかカマスサワラが出るなんて水温が低いのでは?と考えつつ数投キャストすると15キロ程度のキハダが出た。勢いに乗って水平に東方向に高速で突っ走る。ロッドを横に保持して走らせていると何もないところでラインが飛んだ。何故だ?とにかく小さめのルアーに反応するのだな、今日は。
Iくんカッポレを釣る。一方ワタクシは持ってきた蟹餌で石垣鯛を狙ってみるもあっさりエサをササヨにうばわれる。あっという間に品切れ。
そして時合いに備えて弁当を食べていると、深いところをイソンボが回遊し始めた。上ずっていない。それをIくんに伝えるとルアーにチェイスあり。小型のイソマグロ、とのこと。
そんなことをしているとIくんファイト開始。「磯際まで何か影が付いてきたのでサメと思ってルアーを水面に叩きつけると食いました!」、とのこと。横を向いたらイソンボだったらしい。ドラグの音にはすぐ気付いたので駆けつけると「動画を撮って欲しい」とのこと。余裕があるのかないのか分からないぞ(笑)
さて磯際を突っ走る良型イソンボ。Iくんベイルフリーにして足場を移動。結果としてこれで磯際を離れ沖に走り出すイソンボ。どんどん走る。「どうしたら良いですか?」と聞かれたので(どこかで聞いたなこのセリフ)、「パンプアップさせないように、あと断続的に圧をかけるように」とアドバイス。残り100メートルくらい?で止まってくれたのでポンピング開始。とここでふっと軽くなった。フックアウト。あー…。残念。
彼は以前良型キハダ?にほとんどラインを出されて歯でブレイクしたことがある、とのことでその時のことが頭をよぎったことだろう。
動画よりの画像。セカンドランを耐えるIくん。しかし1分ほどでフックアウト。惜しい!こういうのが脳裏に焼き付き、この沖磯に取り憑かれてしまうのだ。
穴が開いた マグナムミノー200のフローティング やっぱりイソンボには効果的なこのルアー。磯際で見た位置を示してくるIくん。150センチ近くあった。40キロ近い個体かも。針は3/0?
午前中はなんとか風が吹いていたが午後は無風になり灼熱地獄と化す。先輩より借りてきたパラソルを開く。Iくんの水が無くなる。早上がりする?と聞くも「それでもやりたい」と。きっと昨晩はしっかり寝れなかっただろうし、ずっと気を張りつめて釣りをしているからかいつもより喉が渇くとのこと。「水はたくさんないとダメ」と言ったじゃないか?まあわからないか。クーラーの氷を欲しいというので少し水を分けてあげる。
しかし油断しないのは大事なのに釣り人はなかなかそれ持続できないのだ。大きい魚は油断を狙うのが上手だから大きくなれたのだ。油断なく隙を作りたいと思うワタクシ。なんか妙に人気のある女子の極意みたいだ(笑)
今日は暑い。なので思わず海水を浴びると冷たい!おそらく26度以下だ。のちに船長に聞いたら磯の外周に魚の反応なく、魚探に移る水温がマダラに低かったりしているとのことだった。
さて流してみたり際を狙ったりで いつもの竿 とタリカⅡ25の妙な組み合わせで釣りしてみる。
ワタクシの午後のトピックは浮釣りのデットベイトにて。浮下7メートルくらいのところに漂わせていたメアジに何かが食った。消し込むウキ。合わせをくれると質量が半端ない、これはデカイ。しかしやっぱり際に行ってしまう。なんとかしようとラインフリーにしたり色々してみるが良いポジションに誘導できない。ぐんぐん走る巨魚。止めに入るが結局高圧をかけたところでスリーブ抜けしてしまった。初歩的ミス加えて持続的に圧をかけ切れない弱さが出た。こういうことあまりに多くて心が疲弊してきた。この釣りもそろそろか?という思いがふっとよぎる。巨魚はなんなのだろう?根魚か大きいサメか?
のち切り身餌でチビカッポレを釣ってポカン釣り。しかし今日のサワラ根、魚は浮いてこず。そこでまたもやライトタックルで投げてみるとギンガメアジがバイト。遠巻きに瀬を回っているのか?
すると深いところでイソマグロの周回が始まった。この磯の名物。魚は色々見え始めベイトも見えるのだが食わない。そこでマグナムミノー160のベベルタイプを沈ませて巻いて来るとシステム想定以上の魚が食ってしまった。どうする事も出来ずブレイク。今日は悔しいやら情けないやらでトホホである。
15時半磯上がりである。暑かったし色々考えることや感じることも多かった一日だった。しかし沖磯は楽しい。この機会をくれたIくんには感謝である。