2020年8月9日 母島沖磯釣行 二本岩

小笠原母島遠征

一カ月ぶりの沖磯釣行である。

※釣行記を読む前にご一読願います。https://remember-fish.blog/hahajima-rock-fishing-report-attention/

ちょこっと西からのうねりあり。

今回は隣の島のカルティバが好きなR君と会社のベテラン先輩の3名。船は毎度お世話になっております海徳丸。まずは南に向かっていただいた。

この日の潮はこんな感じ。

撮影6:08

乗りたかった妹島南端の小島である鳥島のそのまた南端は波を被っており微妙。R君の磯経験も分からないし、大事をとって渡礁を断念。こちらの島はほとんど人が来ないので魚的には荒れてはいないと思うのだが。残念。

結局何度か乗っている名礁二本岩に乗ることになった。移動に時間がかかってしまい、もったいないことをしたが海の都合には勝てない。

乗って少しすると満潮。そこから下りの潮回り。ワタクシは復帰したての135ZGでスタート。

撮影8:30 足元はギョサンだ

先輩はカッポレが好きでカッポレを狙う。目標は7キロのカッポレを釣ることだそうで沖磯ならその可能性があるという名目で同行してくれたのだ。きっとワタクシの内情も察して同行してくれてるのだと思う。しかしなかなか7キロ台は姿を見せず、5キロ台のヒットはすんでのところでフックオフ、残念。しかし楽しそうで何より。お世話になった先輩のおひとりなので良かった。

ワタクシまずはエビ遠征からスタートするも数投目になんとガイド絡みで糸が切れた。久しぶりにスプールパンパンで巻きすぎたか?気を付けていたのに。
R君は職場の先輩からもらったγやらパンプキンウッドを投げているガ反応なし。これだけルアーをもらえるなんて彼はきっと先輩に可愛がられるタイプの青年なのだろう。

さてそれを見ていたワタクシは毎度の マグナムミノー200 にするとイソンボがついてきた。おっと!いたのね!この事をR君にも伝える。しかしすぐに姿を消す。今日も渋い戦いになりそうだ。なんとかスイッチを入れたい。しばらくして音沙汰がなくなったのでコマセ用に持ってきたアオチビキのアラを撒き始めた。するとイソンボが2匹くらいで目の前をゆらゆらと。
このブログでは何度も書いてきたがたとえルアーだけでもチャミングは効果的。一方サメが寄ってくるとかいう方もいる。それはそうだが巨魚も食性は一緒のであるし、ルアーのみの力で寄せたと判断するには不確定要素が多いと思う。それに波動はサメも大好きである。

さてイソンボがメアジもルアーも見切り、去っていったのでカッポレを釣ろうかとライトタックル。するとチビカッポレが釣れた。これは泳がせだ。と思うもまだ泳がせ用のベイトタックルは出しておらず。時合は去ったと見て135ZGに長目のアシストフックをつけて軽い気持ちで放り込んでみた。表層にいるサメを素早く避けて深みに泳いでいくチビカッポレ。20メートルくらい泳いだところで軽く逃げる感触ののちガツガツ、ぎゅーんとアタリ。すかさずバシッと合わせると一気に走り出した。あ、やばい奴だ。潮下に向かって斜め下に重く走り出した。なんだなんだと一度スプールに圧をかけて止めてみるが止まらず、135ZGがフルベント。いつもいきなり始まるものだ。本当にデカイやつは気配なんてない。気配を消す事ができないと巨体を維持するなんて出来ないのだ。立ち位置から少し先には張り出したハエ根がある。これに触れたら終わりなので少しだけテンションを抜いて磯の上を小走りに移動。こういう時に13.5fは強い味方だ。しかし移動した時点でラインは150メートル近く出されている。ここで魚の動き止まる。幸い根ずれの感触はない。岩の側面に魚が張り付いているのだ。魚は潮下を向いている。なんとか顔をこちらに向けようとするとまた15メートルほど走る。

R君撮影。いわゆる横走りの拷問である。しゃがみ込みつつも、尻はつけずに耐える。腰を下ろし切ってしまうと対応できなくなりそう。しかし横方向に耐えるのはきつい。135ZGのベントはバットまで入っている。先輩がひきづりこまれないようにライフジャケットをつかんでくださる。目の前にはボート釣りをしている別の先輩の姿が。しかしポンピングすら出来ないなんて。それでも隙を見て立ち上がり少しずつリールを半巻きずつしてみるとまたもや反撃。GTかサメか。潮の圧もあるのだろうが起こせない。と、ここでラインブレイク。歯で切れた模様。何をしてるんだとワタクシ。情けない。もっと磯の先まで走って正対すれば良かった、とか何故作ってきたシステムで泳がせなかったのか、とか。…。とにかく一休みしよう。

…。リーダーを交換して、今度は泳がせのベイトタックルも用意してライトタックルにて餌になりそうな魚を狙う。すると今度は

撮影10:08

欠損カッポレが釣れた。その強運に敬意を表して撮影後すぐにリリース。皆楽に生きているわけではないのだ。

かなり深い古傷

そして背部の傷は生存の確率が高いことも分かる。

R君。ガタイが良い。年は若いが話を聞くと各地の怪魚や強敵魚を仕留めてきた釣り人。繰り返しになるが実戦派である。彼の足元に見えるのが出っ張りハエ根である。

R君良型カッポレを仕留めた。10:38

ワタクシは海が落ち着いたので1時間ほど仮眠を取ることにした。歳かなぁ。情熱とは?なんてうとうとしながら考える。
いつもは激流が走るこの磯であるが今日は流れがコロコロ変わる。午前一杯で磯変えをするか迷うがイソマグロの回遊はありそうなので粘る事にする。さて時合まで胴突き仕掛けにしてデットメアジにて足元をぶっ込んでみることにする。足元15mくらいの所に沈める。

いつもサメに奪われるのだが過去のネット上の経歴を見るとこのパターンでGTが掛かったりもしている。しかし、

サメサメ。そしてデットメアジ、デッドアオリイカもブレイクでロスト。この磯直下にある大きな岩で切れたようだ。

13時すぎ。ここから正面が日向になる。体が茹だりそうになるので海水をかぶってパラソルを立てて体を冷やしてからルアーやデットベイトを投げ込む。2度ほどイソマグロっぽいアタリがあるが食い込まないで身の部分だけ食べて行ったりで食い込まない。裏も回ってみるがアタリなし。万事休すである。

16時磯上がり。海は夕方には油凪となった。移動したほうが良かっただろうか。それこそタラレバだ。船長も良い魚が釣れなかったので氷代はいらないとのこと。恐縮である。R君を送り、帰寮である。

こうして夏の一日が終わった…のではないのである。続きは本編にて。

離島の友

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小笠原母島遠征

Posted by Kamaji