2019年7月14日母島沖磯釣行 サワラ根
釣行記を読む前にご一読願います。https://remember-fish.blog/hahajima-rock-fishing-report-attention/
この日の潮回り 天候晴れ 中潮 日の出4:46 満潮2:58 干潮10:04 満潮17:04
3時起床。今日は沖磯に行く日。上期の集大成と思う。相方は留学生と2人。彼にもなんとか良い魚を釣ってほしい。出来れば10キロを超えるGT。しかしわずかに東からのうねりがあり。
5時出港。まずは南方向に向かい、ローソク岩へ。しかしぎりぎりで乗れないと判断され北上。時間はかなり掛ったがサワラ根に乗ることになった。かつては母島一番の磯という意識強かったが今はそれほどでもないかな。しかしサワラ根はやっぱり憧れの磯だ。独特の雰囲気がある。
かつて内地にいたころは何百回とサワラ根でのファイトを想像イメージした。この国で巨魚に一番近い場所のひとつ。
西の海は風波とうねりでチャカ付けに手こずるもなんとか渡礁。潮は母島からサワラ根をかすめて西へ。
お互いルアーにて釣り始める。しかし水面はザワザワ。こういう時ルアーを被らないように始めるのがワタクシの考え。
ワタクシの引いているダイビングペンシルに中規模の水柱。しかし乗らず。水も冷たい。水面下にはGT見えたりしたのだが。母島周辺の海域は水温の変化が激しい。一度良形のキハダのアタックもあったがあとは沈黙。レンジかあっていないのか、活性が今一なのか。ここでワタクシは状況の判断がしやすいルアーからデットベイトに切り替える。
留学生は沖磯では基本ルアーのみとこだわりがあるそうでルアーで通す。まあ彼は大学の釣友会の先輩からの膨大な情報享受があるので若くてもちょっとしたベテラン磯師なみの情報蓄積と優秀な頭脳があるのでむしろワタクシより上の釣り師かもしれない。しかし無礼なところが全くなく頭の回転も速いので釣りをしていて気分が良い。
話を釣りに戻ります。
持参した冷凍メアジを刻んでチャミングしつつデットメアジを投げ引いてくる。餌の付け方が今の課題。何投目くらいだろうか。二匹目のメアジを磯際で止まらせているとガツガツというあたりのあとスーッとラインが出て行く。送り込んだところでがっちりと合わせるとラインの先に感じる質量がデカイ。本能的に「ヤバイ」と思う。お魚は速めの加速で重く泳ぎ始めた。
本命だ。
危うくのされそうになるがなんとか体制を直すと本格的に走り始めた。ファーストランが重くハンドドラグで圧をかけるも止まらないのでついにスプールの上から強めに握って圧をかける。と走りの速度が収まりジリジリとした動きに変わり右に旋回しはじめた。ポンピングをしつつ巻き取る。糸はスプール半分以上出てしまったから200メートルは出されている。少し根に触る感触もあるし、この先には本格的な瀬があるのでスプールをフリーにして立ち位置を北側へ移動。何とかトラブルなく移動できた。ここから反撃と全身でポンピングするもじりじりとしか寄ってこない。潮が速いわけではない。異質な重さ。引いてくることは可能なのだけど重い。時折反撃のランが三度ほど。根擦れる感覚が伝わってきた所で手応えが消失。ラインブレイクだ。擦ったのはメインライン。
巨魚がなんであったかはわからないがデカイことだけは確かだった。わずかでもレベルUPしたかと自負していたが相手はさらに手強かった。しかしあれを釣るためにこの島で過ごしているのだ。あのクラスの魚と当たったのは3月の裏高根以来だった。以上8時ごろの出来事。
その後はまず留学生がマグロ系の魚をかけるも、フックアウト。対応は良かったのだが食い込みが浅かったのだ。
その後はお互い異なる向きで少し離れて釣り。すると何か空耳のような声が。?、と思い彼を見てみるとファイト中だった。声が小さくて聞こえなかった。相手のお魚も良い引きだが彼は冷静にファイトしていた。留学生は人のファイトを見るとそのコツどころをすぐ自分のものにしてゆくのだ。最近よくいる教えて坊やとは大違いだ。
どこかの漫画のセリフではないがこの魚は彼がこの島で釣りに対して濃密な時間を過ごした証拠だと思う。船着場でのギャフがけは何故かすこし手こずってしまった。きっと留学生はハラハラしたことだろう、すまぬ。
ギャフ掛けしたキハダは予想以上に重くこの時点で20キロオーバーを確信していた。最初留学生が計測しようとしていたが非力なのか魚が体から離せず、軽い値が出る。いやいやもう少しあるよ、と交代して計測。
その後しばらく留学生は磯の一番高いところで佇んでいた。ここに至るまで色々あったようだから感慨にふけっていたのだろう。
弁当。おにぎりにしてみたが1つ残してしまった。
デットベイトで釣ったアオチビキ。
その後留学生が小かっぽれやアオチビキを追加。その後デッドベイトに2度ほどアタリがあった他は留学生のオニカマスを最後に海は沈黙した。オニカマスは良くない潮の使者。午後のサワラ根は緩やかに島方向に潮が流れるのみだった。
14時過ぎ、離礁。
帰寮し、食事後は気を失うように爆睡した。まだまだ改善しなくてはいけない点が多い。目標まではまだ遠い。